【短】俺の冷やかお姫様。



「湊ーっ!!おはようっ」



俺の席の目の前には、



髪をクルクルにして、香水めっちゃつけて。



目を化粧で真っ黒にして、制服も自由なかんじで。



明らかにけばけばしい女が2人、俺の席の目の前にやってきた。



「ねえ湊っ!今日の昼一緒に食べなーい??」



「私たちお弁当作ってきたんだけどぉーっ」



毎日毎日来る女子ども。



しかもコイツらだけじゃない。



どんな時間でも必ず誰か来る。



そう俺、自分で言うのもなんだけど、



けっこうモテますよ、はい。



でも俺はこんなケバ女たちに興味はない。



もっとこう……



髪は黒くてサラサラで、香水じゃなくてシャンプーの匂いで、



そう夢みたいなさー……




……って俺、つくづく夢にベタ惚れなわけ!?



くっそー、また蓮に怒られるなー。



『そんなだからお前は夢ちゃんに甘いんだって!』



とか?(笑)





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