【短】俺の冷やかお姫様。
「ん? 夢?」
鞄の中に虫でもいたのか?なんて思って声をかけたら、
「なんでもない」
って言って、またいつも通りゲームの準備をし始めた。
その時は、気のせいか?って思ったけど、
いつもは夢が異常に強いパズルゲームに、俺が難無く勝ってしまった。
……やっぱり、おかしいよな。
「夢、具合でも悪いの?」
そうだったら家で安静にしなきゃ……。
そう思って夢の額に手を伸ばしたら、
「やめて」
パシッと手を払われた。
………は?
何、今の。
俺は夢の具合悪いかと思って心配したのに?
さすがに俺もちょっと切れたけど。
「あっそ」
そう言ってゲームを再開した。
まぁ思えばいつもの夢さんですね。
もう心配しませんよ。
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