俺様王子☆年下カレシ
「お~っ、すぐそっち行くから」


一歩は、太久に聞こえるようにおっきな声を出す


そしてすぐ、私をじっと見下ろす


「鈴、オレが鈴を好きになったワケ。もーいっこ教えてやろっか」


もう一個?


また私が覚えてない出来事だったらどうしよう


「鈴ってさ、学校で太久と会うとすげー嬉しそうな顔すんの


横にいるオレに笑いかけてんのかと思って、何回か勘違いした


鈴のその笑顔にホレた」


そう言って、私の前髪を優しくかきあげ、目尻にチュッとキスをする
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