俺様王子☆年下カレシ
うちの中等部の制服を着た若者が一人…


けだるそうな感じで、タクシー乗り場に突っ立っていた


あれは紛れもなく、一歩だよね?


「うそ、何でこんな所にいるの?」


私の呟きに、笠谷くんもタクシー乗り場の方を見る


近寄ろうか迷ってるうちに、タクシーが滑り込んで来て


一歩の隣にいた女性が、彼の腕を取って、タクシーに乗り込んだんだ…


見間違いかと思った


あれ…誰?


脳裏に「年上のオンナ」の文字が浮かんだ


私との約束すっぽかして、こういうこと?


拍子抜けしてしまい、追いかける気力もなくし、その場に佇んでいた…
< 162 / 425 >

この作品をシェア

pagetop