俺様王子☆年下カレシ
「うん…」


「あんま嬉しそーじゃないじゃん、どーかしたん?」


先生に見つからないように、笠谷くんは小声で話す


「ごめん…無視して。別に何でもないから」


私は笠谷くんに、笑いかける


「そうなん?ま、オレには関係ない事だもんな」


笠谷くんは、少しつまらなそうに、持っていたシャーペンをノートの上に軽く投げる


あっ


その拍子にカランと音をたてて、シャーペンが床に落ちた


笠谷くんのシャーペンを拾おうと、私は身をかがめ、片手を伸ばした…
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