俺様王子☆年下カレシ
「来月18日空けといて。オレ、いい特等席知ってるから」


18日って、隣の市の結構大きな花火大会だよ


花火の数や規模がでかいから、観客動員数も多い。最寄り駅まで行っても大混雑で、いつもベストポジションでは見れないんだ


「すごい!特等席なんか知ってるの?」


「ま~な。太久たちには内緒な。タカられるから」


確かに。あの子らが知ったら、私そっちのけで、場所提供しろ~って騒ぎそう


「一歩の誕生日なのに、何か私が得しちゃった。そ~だ、今度こそプレゼント用意するね」


瞬間、私に絡まった一歩の指がピクンと動く
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