俺様王子☆年下カレシ
「すげー最高の誕生日になった」


一歩は恥ずかしそうに、私の肩に顔を埋める


「私、何もしてないよ?プレゼントもまだだし。ここ用意してくれたのも一歩だし…」


「昔ここでさぁ…家族みんなで花火見たんだ。それきり、誕生日はいつも一人だった


ちょうど夏休み入るしさ、ツレにわざわざ祝ってって言うのも変だし


今年は鈴が側にいてくれる。それだけで十分」



そう言うと、一歩はフフッと笑った。


「一歩、今日は太久のワガママでごめんね。本当は一歩のお祝いしなきゃいけないのに…」


「いーって。それにしてもさ、あいつらなかなかいい感じじゃねぇの?」
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