俺様王子☆年下カレシ
よし、ここは私が折れて…みるか


「一歩、何か欲しい物ない?誕生日でしょ」


焼き肉に延ばしてた手がピタッと止まり、数時間ぶりに一歩は私の方を見てくれた


「じゃあ一緒に行って選ぶ」


ちょっと笑ってイスから立ち上がると、さっさと玄関に行ってしまう


さりげなかったから、みんなが冷やかすヒマもなく…私もすぐその場を去った


一歩の後を追って家を出ると、門の所で待っていてくれる


「コンビニって駅前?」


いつもの優しい顔で見下ろされ、ホッとする
< 54 / 425 >

この作品をシェア

pagetop