すきだよ。
「別にとってくおうとか思ってないよ。」
わかってます。
でも構えちゃうの!
「あの電話、聞いたんだよね?」
「はい…」
あの電話はかなり驚いたけど、なんかあれが先輩の素っぽい。
しかも、よくわかんないけど、隠してる?
「っはぁぁぁ〜。そっかぁ。初めてばれたよ。」
脱力したように、先輩は床に座り込み、頭をわしゃわしゃやった。
「ごめん、なさい。」
やっぱり、聞いちゃまずいことだったんだ。
「まぁ、仕方ない。あ、知りたいなら一から説明するよ?」
もしかしたら、幻滅するかもしれない。
でも、先輩へのイメージは私が勝手にもったものだから。
ちゃんと、本当の先輩が知りたい。
「説明してください。」