すきだよ。


キラキラ星がおわっても、私はしばらくその余韻に浸っていた。


「好きだね〜、キラキラ星。準備体操のような曲なのに。」


蘭先輩が笑っていう。



蘭先輩が弾くキラキラ星がいいんです。


なんて、口がさけても言えないけど。


「小さい頃から好きなんですよ。」


本当の事をいったら、きっとあなたはこまるから。


言わないでおこう。


大人になれない私の精一杯の思いやり。








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