すきだよ。


でも忘れていたけどこの二人は、
みっちー先輩…蘭先輩に王子キャラになれと無茶ぶり。
蘭先輩…それ受けとめちゃうもとはアホ。



うん、常識求めちゃだめだ私!


「うわー、どうしよう。僕、妹に拒絶される兄の気持ちがわかっちゃったよ。」


大げさに胸を押さえる蘭先輩。


私はどうしてこの人を好きになったんだろう…



「道久くんっ。」


私が黄昏そうになった時、涼やかな女の人の声がみっちー先輩をよんだ。


「伊織。」


みっちー先輩の瞳が、優しくなる。



男の子が大好きな人を見るときの目。







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