HONEY&TRAP!!
「きゃぁぁぁぁぁっ!!!」
「あぶ……」
“危ない”と言おうとして伸ばした手も空しく、
まるで金色の糸の様な“それ”は
甲高い奇声と共に階段へと崩れ落ちた。
「だ、大…丈夫で…すか…?」
な訳ねぇか……
「いっっったあぁあーいっ!!」
だよな。
あんなに派手にコケりゃ……
…………って
「っお、ま…え……っ
繭っっ……!?!?!?」
俺は目が飛び出るんじゃないかと思うほど驚いた。
涙目で足をさすりながらそこにいる金色の髪をした女は……
ここ一年以上、顔を合わせていなかったけど
間違いなく
二つ下の幼なじみ、
朝比奈 繭羅(アサヒナ マユラ)
……だったから。