HONEY&TRAP!!


「きゃぁぁぁぁぁっ!!!」

「あぶ……」


“危ない”と言おうとして伸ばした手も空しく、


まるで金色の糸の様な“それ”は


甲高い奇声と共に階段へと崩れ落ちた。





「だ、大…丈夫で…すか…?」


な訳ねぇか……



「いっっったあぁあーいっ!!」



だよな。
あんなに派手にコケりゃ……




…………って



「っお、ま…え……っ



繭っっ……!?!?!?」




俺は目が飛び出るんじゃないかと思うほど驚いた。


涙目で足をさすりながらそこにいる金色の髪をした女は……


ここ一年以上、顔を合わせていなかったけど


間違いなく
二つ下の幼なじみ、



朝比奈 繭羅(アサヒナ マユラ)



……だったから。







< 14 / 40 >

この作品をシェア

pagetop