HONEY&TRAP!!
そんなふうに
周りの雰囲気を変えてしまうような
不思議な女の子。
やがて
少しずつ歳を取るに連れ
さすがに泥だらけで遊ぶ、なんて事はなくなったんだけど…
俺達は学校、部活、受験…皆それぞれ自分の生活や進路でバラバラになって。
未だに同じ団地内に居る俺達でさえ、いつしか顔を合わせる事も無くなって……
でも、
だけどさ。
変わりすぎじゃねーか!?
なんか口も悪くなってたし。
つーか、“ウザい”とか…
傷付くんですけど?
“ウザい”なんてイオリちゃんに幾度となく言われて、慣れてた筈なのに。
………いや、慣れたら駄目だろ。
ソレとコレとは話が違う。
あの、繭羅だし。
やっぱり“何か”があったに違いない。
俺は勝手な妄想を膨らませていた。
「明日…もう一回会ってみるか……」
そんな独り言を呟いて。