HONEY&TRAP!!


只今の時間、午前七時。


俺は繭羅がコケたあの場所に立っていた。


いつもここを通る時間は、今より三十分以上後。


ここまでする俺もどーかと思うけど……



「げっ…海斗!!」


「…っこンの…繭っ!!」


俺を見るなり、“げっ”と発した繭羅にまたカチンと来た。


いくら繭羅が活発な女の子だったとは言え、


こんなヤツじゃなかった。



「…って、オイ繭!!」


俺はさっさと行こうとする繭羅の腕を掴んだ。



「……っ!?」

「……あ、ごめ…」


俺は咄嗟に手を離す。




……びっくり

した。



あまりにも繭羅の腕が


柔らかくて。


…折れそうなくらい


細くて。




―――なんだ?



コレ。






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