HONEY&TRAP!!
「だりぃ……」
なんだか物凄く怠い。
それは多分
この土砂降りの雨と
今日の『合コン』のせい。
いっその事バックレるか。
いや…そんな事したら高崎に怨まれかねない。
アイツなら本気で呪いそうだ。
しゃーねぇか。
俺は傘をさして団地の前の長い階段を下りた。
あれから
繭羅とは会っていない。
今まで会わなかったんだから珍しくも何ともない。
けど。
頭の隅っこに
まだ繭羅の顔がチラついてて。
そういや。
久しぶりに会った繭羅は笑ってなかった。
俺は笑顔どころか、睨まれる始末で。
昔はいつも
あの
ハニーゴールドの髪に負けないくらいの眩しい笑顔で
笑ってたのに。