HONEY&TRAP!!
そんな関係なんて無駄だ。
そんな奴らの気持ちなんて解りたくもない。
なのに。
それからだ。
俺は二人を気にするようになって。
……そして
気が付いた。
田村を見つめる彼女の視線が
とても
とても
愛しい者を見るように優しく
同時に
あの大きな瞳から
今にも涙が零れ落ちるんじゃないかと思うほど
泣き出しそうなくらい
切ない瞳で
見上げているのを。
ああ…
そうなんだ。
…そーゆー事。
それを悟った時、
やっぱり、って思った。
契約を承諾した彼女は、
“あわよくば”
って思ってたんだろ?
あわよくば本当の恋人に…ってさ。
なんて腹黒い考えが浮かんで。