HONEY&TRAP!!
は……(笑)
そんな考えが浮かんだ俺の方が酷い奴だよな。
なのに。
相変わらず田村の横にいる彼女は
黙って微笑んでいた。
いつしか……
俺は彼女から目が離せなくなっていた。
本当は
あんな事言いたかった訳じゃない。
本当は
そんな瞳で睨まれたかった訳じゃない。
ただ
君の視界に入りたかっただけなんだ。
『可哀相だね。
報われない想いって』
俺は馬鹿だ…
あの時の彼女の表情が
頭から離れない。