ミュージック・ラブ3〜愛を奏でるメイフラワー〜
そして…

『さーて…今日も店じまいするかなぁー』

黒いバンダナを巻いたシュンちゃんラーメンの店主、シュンはタバコの火を消し、後片付けを始めた。

するとそんなシュンの屋台の椅子に一人の男が座った。

『すみません、お客さん。もう店じまいなんですよ…』

シュンは椅子に座った黒いハットを被った一人の男を見て、言葉を無くした。

『お久しぶりです、おじさん…いえ、会いたかったです父さん…』

黒いハットを被った男は感極まったような顔をして言った。

『リョータ…なのか?』

『ハイ…。あなたが僕のホントの父親だったって知ってから、ずっとずっとあなたを捜していました』

リョータの目には涙が煌めいていた。

『お前…大きくなったな』

シュンは成長した自分の息子の姿に感極まっていた。

『最後に父さんにあった病室でのあの日から…もう20年以上も経ちますからね』

リョータは涙を拭った。


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