ミュージック・ラブ3〜愛を奏でるメイフラワー〜
『でも蓮は…蓮はあなたの事を今でも許していませんよ』

敬大ははっきりと言い放った。

『だろうな。アイツが…蓮が弁護士を目指してる時点で蓮は私を許してないのはわかっていた』

『蓮が弁護士を目指してる理由を…院長先生は知っていたんですか?』

敬大は驚いた。

『うん…蓮を引き取った時点でずっと覚悟していた事だから、いつか蓮が私を訴えたなら私は素直に捕まるつもりだ』

院長は覚悟を決めていた。

『蓮にとって1番大切な人の命を私は奪ってしまったんだからな…。あ、そろそろ私は行くよ。蓮をよろしくね敬大君』

院長はそう言って、敬大に軽く微笑み立ち去った。

『院長先生…』

敬大は去り行く院長の背中をじっと見つめた。



ピロピロリーン♪

その頃部屋で寝ていた蓮の携帯が鳴り響いていた。

『う…ん…』

蓮は目を擦りながら携帯に出た。


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