ミュージック・ラブ3〜愛を奏でるメイフラワー〜
『さてと…そろそろコンテストが始まる時間だな』

敬大はギターケースからギターをとりだし、軽くチューニングをし始めた。

そして時間となりコンテストが始まった。

参加者は一組ずつ順番にステージ上で5分以内の歌を一曲歌い、それを7人の審査員が審査し優勝者が決まる。

有名なコンテストだけあって、観客は1万人近くも見に来ていた。

次々と参加者が呼ばれ、次々と参加者はステージで歌を歌った。

敬大は自分の番が近づくにつれ、抑えていた緊張が胸を押し寄せて来た。

『俺の番まで後…5組か』

敬大は緊張をほぐすためにひと呼吸ついた。

『なんや敬大、緊張してるんか?』

そんな敬大に気付いた誠治がまた敬大に声をかけた。

『誠治さん…。誠治さんは緊張してないんですか?』

敬大は尋ねた。

『せーへん、せーへん。いちいち緊張何かしてたらやってられへんからな』

誠治は笑って答えた。


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