ミュージック･ラブ３〜愛を奏でるメイフラワー〜
『夢の光…』

敬大はそう呟き、ギターを握りしめてステージ上に続く階段をゆっくりとのぼった。

そして敬大は眩しい光に包まれたステージへと、恐る恐る足を踏み入れた。

緊張のあまり震える足が、まるで自分の足じゃないかのようで、重くぎこちなかった。

敬大は一歩一歩ゆっくりと歩き、ステージの中央へと歩んだ。

たどり着いたステージの中央から見たその先の景色は、たくさんのスポットライトが敬大を照らし、まるで太陽のように眩しかった。

ずっと見ていた夢のステージに、敬大は今立っている事を実感し、心が震えていた。

『これがステージから見る景色か…眩しい。これが夢の光…』

敬大はそう呟き、静かに目を閉じた。

敬大は緊張で高鳴る胸の鼓動を必死に落ち着けようとしていた。

しかし、胸の鼓動は収まらず緊張はほぐれないままだった。

『早く演奏を始めて下さい』

黙り込んでいる敬大に進行係が注意をした。


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