ミュージック・ラブ3〜愛を奏でるメイフラワー〜
『大丈夫、恐くないって。俺がついてるからさ、乗ろうよ』

蓮は楓の手を優しく引っ張って誘った。

『う、うん…』

楓は不安げに頷いた。

そして二人は疾風ーハヤテーの乗り場へと向かった。

『あれ?二人は?』

トイレから帰って来た敬大が、レミに尋ねた。

『おかえり、敬大。トイレ長いよー』

レミは少し待ちくたびれ感じだった。

『あ、ごめん。トイレ混んでてさ。それよりレミ、蓮と楓は?』

『二人なら乗り物乗ってくるって、先に行っちゃったよ』

レミは二人が行った方向を指差しながら言った。

『乗り物?乗り物って何?』

敬大はふと気になり尋ねた。

『えーっと…何て言ってかな…ハ…疾風!?だったかな』

レミは必死に乗り物の名前を思い出して言った。

『は、疾風だって!?』

敬大は目を丸くして驚き、大声をあげた。


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