ミュージック・ラブ3〜愛を奏でるメイフラワー〜
『それに殺す気か!!って何だよ!!俺を殺人鬼みたいによ!!』

蓮は腹ただしい思いで一杯だった。

『蓮君!!』

レミは蓮を呼び止めた。

蓮は足を止め、レミの方を振り返った。

『あのね、楓ちゃんはね…』

レミは蓮に楓の心臓の事を話した。

その頃医務室では、楓は無事に落ち着きを取り戻した。

『落ち着いたみたいで良かったな』

敬大は楓が寝転んでいるベッドの隣の椅子に座り、楓に話しかけた。

『敬大…。あたし…』

『何やってんだよお前は。心臓が弱い癖に絶叫マシンなんかに乗ってさ。取り返しのつかない事になったらどうすんだよ』

敬大は楓に注意した。

『ごめん…なさい』

楓は少し泣きそうになりながら謝った。

『心臓が弱いことを蓮に言ってなかったのか?』

敬大がそう言うと、楓は静かに頷いた。

『どうして言わなかったんだよ?』

敬大がそう言うと、楓は顔をしかめた。

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