ミュージック・ラブ3〜愛を奏でるメイフラワー〜
『楓!?』

敬大は顔をしかめた楓を心配した。

『蓮君に迷惑や変な心配させたくなかったから黙ってたの。それに心臓が弱いって知ったら、蓮君に嫌われちゃうかも知れないから…』

楓は布団を頭まで被りそう言った。

『楓…』

敬大は呟き、楓の頭まで被る布団を捲くった。

『良いんだよ迷惑や心配かけたってさ。蓮ならきっと、好きな人からのどんな迷惑や心配だって受け入れてくれるって。それに蓮はそんなんでお前を嫌いになるような奴じゃないよ、俺が保証する!!』

敬大はそう言ってニッコリ微笑んだ。

『敬大…』

楓はそんな敬大をじっと見つめた。

すると急に足音が聞こえてきて、医務室のドアが勢いよく開いた。

『か、楓ちゃん!!大丈夫!?』

蓮が走って息を切らしながら医務室に姿を見せた。

『蓮君…』

楓は息を切らす蓮を見た。

『ごめんね、楓ちゃん。俺…楓ちゃんが心臓弱いこと知らなくて…無理させちゃったね。本当ごめん』

蓮は楓に頭を下げ謝った。

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