ミュージック・ラブ3〜愛を奏でるメイフラワー〜
『また、蓮かな…』

敬大は携帯を開き画面を覗きこんだ。

『えっ…!?今度は楓からか…。レミ、ごめん。ちょっと出て良い?』

『…うん、いいよ』

レミは一瞬迷いを見せたが了承した。

そして敬大は携帯に出た。

『もしもし、楓。蓮が待ちくたびれてる…ゾ……!?』

電話に出た敬大の表情が曇った。

レミはそんな敬大の表情の変化に気付き、戸惑いを見せた。

電話を終えた敬大は、携帯を閉じ携帯をギュッと力強く握りしめた。

『け、敬大!?ど、どうしたの?楓ちゃん何だって?』

レミはこぶしを握りしめ黙り込んでいる敬大を心配した。

『レミ…ごめん。俺…行かなきゃ…』

『えっ?行くってどこに?楓ちゃんに何かあったの?』

『ごめん、先帰ってて』

敬大はそう言って走り出そうとした瞬間、レミが敬大の腕を掴んだ。

『レ、レミ!?』

敬大は驚いた。


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