ミュージック･ラブ３〜愛を奏でるメイフラワー〜

『レミ…さっきはゴメン。俺ついレミに当たってしまって…本当にゴメン』

敬大は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

『ううん…』

レミは静かに言った。

すると電話の向こうから聞こえる車の走る音に敬大は気付いた。

『レミ、もしかして今外の公衆電話から電話かけてるのか？どっかのお店の中とかじゃなくて？』

敬大は気になり尋ねた。

『うん…』

『うんって…こんな雪が降ってるのに外の公衆電話から電話してるなんて何やってるんだよ!!携帯はどうしたんだよ？』

敬大はレミを心配しながら尋ねた。

しかしレミからは、沈黙しか返って来なかった。

『レミ？どうして黙ってるんだよ？…何かあったのか？』

敬大はレミの様子が変な事に気付き始めた。

『ねぇ、敬大…あのね、あたし他に好きな人が出来ちゃった。だから…だからもう別れようよ』

レミのその突然の言葉に敬大は驚いた。