ミュージック・ラブ3〜愛を奏でるメイフラワー〜
『さっき蓮の控え室を覗いたら、アイツすげー気合いをいれてやんの。まるで勝負の日みたいだったぜ』

友也は電話越しに笑っていた。

『そっか…蓮も緊張してるのかもな』

敬大は蓮の気持ちを読み取って言った。

『なあ、敬大…本当に、本当に良いのか?本当にこのまま蓮と楓ちゃんを結婚させて良いのか?なんなら俺が暴れて結婚式を…』

友也がその先をいう前に敬大は口を挟んだ。

『何言ってんだよ!!絶対そんなバカなことすんなよ。親友の結婚式をぶち壊すなんて、そんなのダメだからな』

敬大は友也を注意した。

『確かに俺と蓮は親友だけど、でも敬大とも親友だし蓮よりも付き合いは長いからさ、だから俺は敬大のためにならって…』

『友也、ありがとう。その気持ちだけ貰っておくよ。俺の事は良いからさ、目の前の蓮と楓の二人の幸せを俺の分も見守ってやってくれ。それが俺からの頼みだからさ』

敬大は優しく告げた。


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