ミュージック・ラブ3〜愛を奏でるメイフラワー〜
『そうですよね、俺…一生懸命頑張ります』

敬大は誓いをたてた。

そして敬大は緊張をほぐすために、控え室を出て少し会場の様子を見て回った。

『敬大君!!』

会場の入口で敬大は声をかけられた。

『よ、祥乃!!』

敬大の目の先には車椅子に乗った一人の男性と祥乃の姿があった。

『久しぶり敬大君。お兄ちゃんから聞いたよ、今日デビューなんだってね』

祥乃は嬉しそうに言った。

『ああ。まさか祥乃がライブを見に来るなんて…』

敬大はそう言いながら車椅子に乗る男性と目があった。

『君が敬大君ですか…初めまして、優太って言います』

車椅子の男性は敬大に自己紹介をした。

『あ、初めまして敬大です』

敬大も挨拶を返した。

『祥乃、俺ちょっとトイレ行ってくるよ』

優太はそう言って自分で車椅子を漕ぎ出した。

『優太、一人で大丈夫?』

祥乃は優太に尋ねた。

『大丈夫、大丈夫』

優太は笑顔で答えトイレに向かった。


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