ミュージック・ラブ3〜愛を奏でるメイフラワー〜
そして院長は友也と楓に敬大の状況やこれからのことを説明した。

そして楓は、院長と施設の子供たちの所へ行かなくてはならない友也と別れ、一人敬大の病室へと戻って来た。

楓は敬大の病室のドアを軽くノックし、病室のドアを開け中に入った。

敬大は窓の外をじっと見つめていたが、楓の姿に気付き楓の方に目をやった。

『さっきはごめんね。急に色んな事を言っちゃて…。えーっと、とりあえず初めまして、あたし月姫楓ってって言います』

楓は記憶喪失の敬大に改めて自己紹介した。

『月姫楓さんですね。えっと、僕は…』

敬大は自分の名前を思い出そうとした。

『あなたの名前は瑞輝敬大です。よろしくね、敬大』

楓はそう言って敬大に右手を差し延べ握手を求めた。

『はい、よろしくお願いします』

敬大は楓の右手を掴み握手を交わした。

『何かいるものがあったらあたしに何でも言ってね』

楓はそう言って、敬大に優しく笑いかけた。


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