ミュージック・ラブ3〜愛を奏でるメイフラワー〜
『どうしたの?何か考え込んでるけど…』

話が終わり携帯電話を切った祥乃が、窓から外を見ている敬大に尋ねた。

『橘さ、どうして俺をドライブに誘ったの?まだパーティーで1度きり…それも会話って言う会話もしてないのに…』

敬大は気になっていた事を尋ねた。

『えっ!?もしかして…ちょっと顔見知り程度でこんな夜のドライブに誘うなんて、女として不用心すぎるって思ってる?』

『ああ…』

敬大は素っ気なく言った。

『そっかー、確かにそうだよね。でも敬大君じゃなかったらドライブ行こうなんて言ってないよ』

『えっ?』

『パーティーで会った時から思ってたけど、敬大君って何か他の人とは違うんだよね?』

『違う?』

『うん。何て言うか、今の人には珍しいくらい純粋で、何だか人を引き付ける魅力を持ってる』

『俺が?』

敬大は祥乃の言葉を聞き笑った。

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