ミュージック・ラブ3〜愛を奏でるメイフラワー〜
『もう2時か…』

敬大はすぐ側の公園の時計を見た。

そして敬大は街灯が照らす、薄暗い道をアパートまで歩いた。

アパートの少し手前にあるゴミ捨て場で、敬大はふと足を止めた。

敬大はその場にしゃがみ込んだ。

そして敬大はゴミ捨て場に捨ててある、街灯が照らす弦の錆びたボロい一本の寂しそうなギターをじっと見た。

『ギターか…』

敬大はしばらくギターを見つめていたが、そっと右手を伸ばしそのギターに触れようとしたが、ギターに触れる寸前で手をピタッと止めた。

そしてそのままの状態で考え込んだ。

『埃まみれの夢をもう一度…誇りまみれの夢に変えられるかな………なーんてな』

敬大はそっと立ち上がりアパートへと帰った。

敬大がアパートに帰り部屋に入ると、テーブルの上にはレミからの置き手紙と夕食が置いてあった。

敬大は置き手紙に目を通した。

“敬大。どこ行ったか知らないけど、夕食置いとくネ。チンして食べて♪”

『唐揚げか…ありがとうレミ』

敬大はテーブルに置かれた唐揚げを、指で一つつまんで食べた。

そして敬大はそのままベッドに寝転び、眠りについたのだった。

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