ミュージック・ラブ3〜愛を奏でるメイフラワー〜
『敬大が必要か…』

楓は周りに聞こえない程度にボソッと呟いた。

そしてレミの敬大への思いを知った楓は、自分の敬大への思いを消し去ろうと決めた。

そして4人はイルカショーをおもいっきり楽しんで、水族館を出た。

『さてと、じゃあ二人のデートの邪魔したら悪いから、俺たちは違うとこ行くわ。またな』

そう言って蓮と楓はどこかへ行ってしまった。

『あ、そうだ。レミ左手出して』

敬大は突然言い出した。

『えっ?左手?』

レミは意味のわからないまま左手を出した。

すると敬大はポケットから指輪を取り出し、レミの薬指にはめた。

『ゆ、指輪!?どうしたの?』

レミは驚いた。

『交際2年の記念にペアリングを昨日買ったんだ』

敬大はそう言って自分の左手薬指にはまっている、指輪も見せた。

『昨日買ったの?でも今朝敬大は今日何の日か忘れて…』

『バーカ、そんな大切な日忘れる訳ないだろ』

敬大は優しく笑いかけた。

『ありがとう敬大』

レミは満面の笑みを浮かべた。

『じゃあ、時間も時間だしご飯でも食べに行こうか?』

敬大はそう言って、レミに左手を差し出した。

『うん』

レミは右手で敬大の左手を握りしめ、二人は歩き出したのだった。

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