ミュージック・ラブ3〜愛を奏でるメイフラワー〜
『…じゃあ、少しだけな』

敬大はそう言って、チケットをポケットにしまった。

『よーし、決まりだな。じゃあ二人共、明日はスーツ着てこいよ。一応、ウチの大学生しか参加出来ないパーティーなんだからよ』

蓮は二人に向かって言った。

『スーツ?そんなん俺持ってねーよ…どうしよう…』

友也は困った様子だった。

『持ってないのか…なら俺の貸してやるから、今からウチまで取りに来いよ』

蓮は困っている友也に言った。

『本当に?サンキュー蓮』

『敬大は?スーツあるのか?ないなら貸してやるぞ』

『俺は持ってるから良いよ。じゃあ、先に帰るわ』

そう言って敬大は一人でアパートへと歩き出した。

アパートに着いた敬大は、ワンルームの自分の部屋のドアを開け、中に入った。

『おかえり敬大』

敬大の彼女のレミが、帰って来た敬大を見て言った。

レミ。敬大よりも2つ年上の彼女でキャバクラで働いている。

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