★ イケメン嫌いな私 ★
『小さい葉瑠は俺の事パパだと思い、


俺が帰ろうとすると泣き出すんだよ。



だから、この曲葉瑠の為に作り弾いてみたんだ。


そしたら葉瑠が泣き止んだ。


だから、佳英はこの曲を覚えて弾いていたんだと思うよ。


葉瑠とはもう何回も会っていたんだよ。


多分佳英は俺の気持ちを知ってたんだと思う。


だからあんな日記を残したんだよ。』




日記?



「ママの日記があるの?」



『ピアノ上にあるのがそうだよ。葉瑠読んでごらん。』



私はその日記を手にした。


ママの日記。



手が震えた。



涙で霞んで上手く見えない。



ママの私への愛情が一杯書かれていた。



『葉瑠最後のページを見てごらん。』




そこには、【和津那今まで本当にありがとう。


私の命はもう長くはありません。


やっぱり癌でした。もって後3ヶ月の命。


こんな私と結婚しようと言ってくれた和津那。


嬉しかったよ。葉瑠を心配して、私たちを高藤家の籍に入れてくれた。


でもすぐに離婚して下さい。


出ないと和津那と葉瑠が親子になってしまう。】






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