★ イケメン嫌いな私 ★
先生の車の中で震える私を珠美がずっと抱き締めてくれた。




「葉瑠のママ死んだりしないから、葉瑠を一人になんかしない。」



私は珠美の手を強く握った。



ママは死んだりしない。



絶対に私を一人にしない。


だってママ再婚して幸せになるって私に約束した。



ママが再婚する相手、高藤和津那は有名なピアニスト。



ママもピアニスト。



ママは有名なピアニストではないが、



ママのファンもいる。



ママは幼い私を連れて地方公演によく行った。



私はママのピアノが好き。


でも私はピアノは弾けない。



音楽の才能はまったくない。



ママの事考えていたら、あっと言う間に病院へ着いた。


先生と珠美に支えられ病院へ入る。



受付の人に案内され病室に入ると、



ベットの側に高藤さんがいた。



高藤さんが私を見る。



高藤さん泣いてる?



私は嫌な予感がした。



私がベットに近寄ると、ベットに寝てるママがいた。


「ママ!」



ママに触れた、ママは冷たかった。







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