★ イケメン嫌いな私 ★
ふーんなるほど、葉瑠には絵を書く才能だけでなく歌も上手い。




葉瑠の歌をもう一度聞きたい。



俺は葉瑠に、「美山野ばらを歌えるか?」



「はい、野ばらですね大丈夫歌えます。」



他の生徒は席につかせ、葉瑠だけをピアノの近くに立たせた。



葉瑠が歌う野ばらは完璧だった。



「美山何処かで歌っていたのか? 」



「いえ、ただ小さい頃から母の弾くピアノの横で歌ってました。


私がうまく歌うと母が凄く誉めてくれるのが嬉しかった。


だからいつも大きな声を出して練習して、


気がついたらかなり高い声が出るようになったんです。」




そう言う訳か。



俺のピアノに合わせて葉瑠に歌わせたいと思った。



「高藤先生今日の授業楽しかったよ。


今年の合唱コンクール高藤先生と葉瑠いるから、


優勝間違いなしだね。」




佐藤が指を立てて笑った。






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