強引な君と甘い恋


笑っていた男たちの声が止まり、三人とも男の子の方を見た。




…誰?


あたしからは長身の男が盾になって男の子の姿が見えない。



「あぁ?誰だ?お前」



「別に誰だっていいじゃん。それより、さっさとその手離しなよ」



あぁ、そんなこと言ったら男は挑発にのるに決まってるのに。



「んだと?てっめ…!」



そう言った長身の男は、突然現れた男の子に殴りかかった。



「きゃっ!」



でも、それを寸でのとこでかわすと、長身の男のお腹を殴った。



「……!」



それを目にしたあたしはビクッと体が震えた。



長身の男はその場に倒れ、殴った男の子はこっちに顔を向けた。



男の子の目は、あたしを掴んでいる男二人を睨んでいる。





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