強引な君と甘い恋
いつも裏庭に行くあたしが、今日は行っていないのに三人は結構驚いてるみたい。
「美春、何があったの?」
ビニールシートに座ったあたしに、彰が心配そうな顔をして聞いてきた。
…やっぱりバレバレだよね。
三人には隠し事を出来ないと思い、あたしはさっきのことを話した。
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「…大変だったわね」
「美春ちゃん…」
「ったく、出入り禁止なのに入ってくる奴らが悪いんだよ」
あたしの話に三人とも真剣に聞いてくれた。
あやめは怒りで、持っている箸が折れそう。
「でも、助けてくれた子には悪かったかな?」
卵焼きを食べながら、あたしはシュンッとなって言った。
助けてくれたのにあんな態度とっちゃって。
するとあやめはバッとあたしに振り向き
「何言ってんの?そいつも立ち入り禁止のとこにいたんだから、そいつも悪いの!美春が気にかけることじゃないよ」
声を荒げ、ぶつぶつと文句を言っている。
しかも食べ物をパクパクと食べたまま。
…よく食べるね。
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