強引な君と甘い恋
みんな、お昼休みを待ちわびていたかのように次々と席を立ち上がる。
さて、そろそろあたしも行こうかな。
「美春、今日もあの場所?」
カバンに手を伸ばすと、隣の席の子がお弁当を持ちながら聞いてきた。
隣の席の早苗ちゃんは一年生の時も同じクラスだった子。
名前が近いせいか、一年生の時も始めは隣の席だった。
明るい雰囲気で話しやすい女の子だ。
「うん」
それだけ返事をすると、早苗ちゃんは他の子と教室を出て行った。
あたしも自分のカバンからお弁当を取り出すと、¨あの場所¨へ向かうため一人教室を出た。
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