強引な君と甘い恋
「……へぇー」
…その間は何ですか?
あたしのこと変だと思ってますよね?
その顔、珍しいものでも見たかのような顔になってますもん。
「ん、まぁ。今日のとこは帰るよ。…じゃあまたね、美春」
そう言った彼はニコッと笑って、窓から出て行った。
またねって。
あたし、もうあまり関わりたくないんだけど…
言おうと思ったけれど、もう彼は行ってしまった。
「てか何で、美春だけ?」
あやめが眉を顰め、不思議そうに言った。
「美春?もし竜に何かされたりしたら、あたしやあやめに言うのよ?いいわね?」
彰はあたしの頭を撫でながら優しく言った。
ありがと、彰。
心配してくれて。
あたしは返事代わりに笑った。
「今の奴、誰だよ」
あやめはソファーにドカッと座ると、誠司くんを睨むように見た。
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