強引な君と甘い恋



食べ終わったら昼寝をしようと決め、あたしはお弁当へ手をつけた。


今日はあたしが作ったサンドウィッチ。



あたしは大きく口を開けて、ジャムがたくさん塗られたパンを頬張った。





「ん〜、おいひい」



「ほんと、おいしそうだね」



……!!


え?い、いいい今、声がした。




あたしはキョロキョロと横を見るが、誰も見当たらない。


確かに声がしたのに…




「ははっ。美春、こっち」


「…へ?」



笑い声と共にあたしに影がかかり、上を見上げると…



「……」


「おいしそう。食っていい?」



そう言ってあたしが持っていたパンを取ると、自分の口に運んだ。



あたしは未だポカンとした顔をしている。



「ん、やっぱ美味い」



そうにっこり笑って言った。






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