強引な君と甘い恋

◇彼のうわさ




「あいつぅ!今度会ったらただじゃおかないからなァ!」


あやめは机をダンッと叩くと、男子校舎が見える窓に向かって叫んだ。



あたしはそんなあやめに苦笑いしつつ、落ち着くよう宥めた。



「あやめ、あやめが怒ることじゃ…」



「何言ってんの?あたしの美春に触れたんだよ?そりゃあ怒るよ!」


いや、触れてはいないけど。


そしてあやめがこんなにも怒っているのは、その…



「御堂竜駕!覚えてろォオー!」



まさに御堂くんのことで。


昼にあったことを話したら、この通り怒りまくってる。



彰は誠司くんのところに行っているのか、ここにはいない。





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