強引な君と甘い恋
「美春ちゃんッ!聞いたよ!」
あやめを宥めていると、真冬ちゃんがあたしのところに駆け寄ってきた。
あたし、心配かけ過ぎてるな。
肩を落としたあたしの顔を覗き込んだ真冬ちゃんは、とても心配そうな顔をしている。
「美春ちゃん。彰からきいたよ?何でも、御堂くんに狙われてるって…」
ね、狙われてる…?
真冬ちゃん、彰からどうゆう風に聞いたの?
彰、変な言い方したのかな。
「そーだよ、真冬。美春はあの悪魔に狙われてる」
「やっぱり!美春ちゃん、危ないよ…」
はぁ、あやめまで。
あたしは別に狙われてなんかないのに。
そもそも狙うって、何を狙うのよ。
「あの悪魔、女なら誰でも自分の手に入ると思ったら大間違いだ」
あやめはまたも、机をドンッと叩き言った。
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