二択(君だけ)
だけど、


おかしいんですよ。



それでも、私の妻への気持ちは、揺るぎませんでした。


まだ…好きなんですよ。


私は逆に、ショックを受けることなく、

ただ冷静になり、

勉強に没頭していきました。




いつのまにか、


私は、学年一位になってました。





その頃、


どうしてか…。


私が、妻のことが好きだと…クラスで広まりました。



私は、飯田と妻に申し訳ないと思いながらも、


それを否定しませんでした。


一度、妻と目が合ったことがあります。


誰もいない廊下で2人…。

だから、私はただ…

ただ頭を下げ、

笑顔を向けました。


それだけです。


私はすぐに、妻の横を走り抜けました。



それから…しばらくして、進路を決めなければいけませんでしたが、

妻の進学先は知りませんでした。

飯田からは、聞きませんでした。

いや、


聞けませんでした。
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