君へのラブソング

ふと、視線を上げると涙を流しながら俺の歌を聴く、綺麗な女性がいた。
胸元まで伸びた焦げ茶色したストレートヘアがつやつやと輝く、女性。

しばらく視線を離せないでいると当然の如く目が合った。

俺は、ただ笑った。
人って不思議で笑顔を見ると自然に笑顔になるってどこかで聞いたことある。
それだけ、笑顔には素敵なパワーがあるんだって。

笑って欲しかった。
見知らぬ彼女を。
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