君へのラブソング
そろそろバーのバイトの時間。だからストリートライブを終了し、片付けを始めた。…片付けって言ってもギターしまうだけだけど。
「ゆー、大丈夫か?」
父さんが心配そうに俺を見る。
「大丈夫!身体丈夫だからよっ!それに手術費が貯まるまでだからさ。」
ニッコリ笑い答えると父さんは不安そうな顔をして、口を開いた。
「足りない分は俺が出してもいいんだぞ?」
父さんはこう見えてもやり手の弁護士。お陰で今まで金銭的には困ったことなんて一度もない。でも、
「ありがとう、父さん。
でも俺の働いた金で治療や手術するって決めてるからさ。」
そう笑顔で言うと、父さんは眉を下げてどこか悲しげにか細い声で言ったんだ。
「そうか…」
って。