雨雲
偽りの愛
その後、しばらくメンバーとは会わなかった。
というか会えなかった。

親との関係が前よりも、もっと悪くなったからだ。

ぁたしも反抗期に入って親に自分の意見を言うようになった。
でも、それが親は気に入らなかったみたいだ。

「やけん、ぁたしは音楽がしたいっち言いよるやん!
ぁたしの人生なんやけ好きにさせてよ!」

「このバカ女が!
じゃぁ一発殴らせろや!
それで好きにしろ。」

「じゃぁ殴ってよ!」

親は思いっきりビンタをしてきた。
ぁたしは反射的に少し避けたけど、顔には確実に命中した。

「今避けたよな?」
そう言うと親は全部の窓を閉めて戻って来た。

「これで、誰もお前が叫んでも聞こえんよ。」
化け物みたいに、いやらしく笑いながら殴って来た。

「誰が、口答えしよんかっちゃ!
このボンクラが!」

「もう、辞めて!
ゴメンなさい
もうしません!!!」
ただ自分をかばって泣きながら謝る事しか出来なかった。

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