雨雲
悪夢
ぁたしは兄が2人と父と母と祖母の
どこにでもある5人家族だった。
だけど
普通と違う事・・・
それは
暴力が絶えなかった。
兄は2人とも成人して家を出て行き
家には、私と父と母と祖母が残された。

夜中になると
「ガッシャーン!」
「死ね!殺してやる!!」
いきなり、すごい音と声が家に響き渡る。

母が酔ったまま父に殴りかかっている。
「お母さん辞めて!
お願い!
殺すなら、ぁたしにして!」
ぁたしは、お父さんっ子だったから
幼いながらに、父をかばっていた。
「どけよ!
お前は関係ない!」
「あや、
お母さんは酔ってるだけだから、安心しておやすみ。
大丈夫だから。
大きな音出してゴメンね。」
お父さんはお母さんが暴れないように上から抑え付けたまま言った。
「でも・・・
分かった。」

そんな毎日が何年だろう?
少なくとも1年は続いたと思う。
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