雨雲

それから１年が経った。
ぁたしは小3になり、
文化祭のダンスの練習が始まった。
お父さんは、そのダンスをずっと楽しみにしていた。

ある日お風呂で
「今日から、ダンス始まったよ☆
テーマが『和』だって♪
ぁたし達お面付けて踊るんだよ！」

「すごいやないかぁ☆
お父さん楽しみにしとくけなぁ☆
しっかり頑張るんぞ！」

「うん！
当たり前じゃん♪
見に来てくれる？」
「行くに決まっとぉやん♪
お父さんは、あやが結婚しても付いて行くけん(笑)」
「それはー嫌ぁー(笑)」

次の日
「行ってきまぁす。」
「おう。」
「行ってらっしゃぁい。」

お父さんとお母さんが
やけに仲良く見送ってくれた。

すごく嬉しかった。
ぁたしは学校に行きながら涙を流した。