君と歩いた夏
「あ、川島、来たで」
「ほんまに?なんであいつ、いつも来るんやろなぁ?」
ガラララ。
あたしは力なく教室のドアを開けた。
バシャ…バシャバシャ。
「ほんっまにアホやなぁー!」
バシャバシャ。
「こんなことされたくなかったら、来んなや」
バシャ…バシャ。
「帰れや。邪魔やねん」
バシャバシャ。
目を強く閉じて、耐える。
「なんで帰らへんの?もっと水かけて欲しいんか」
バシャバシャバシャバシャ。
「はよう死ねや。おまえなんて生きてても得することなんてないねんで?」
強い力で腹を蹴られる。
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